機関誌「非破壊検査」 バックナンバー 2007年度

巻頭言

「医用診断技術の動向 その2」特集号の刊行にあたって

 

非破壊検査の技術内容と深い関連性を持つ医用診断技術を紹介する“医用診断技術の動向”特集 は2007年1月号を“その1”,本4月号を“その2”として2部構成で企画した。各号5つのテーマを取り上げ,合計10テーマである。以前の2003年 6月号では当時の“医用診断技術”として最新の技術内容と装置の特集を行ったが,今回はそのとき取り上げることが出来なかったものを含めて,実用になって いる医用診断技術を広く網羅することを心がけた。また,近未来技術として注目されているものとして,電磁波を波としてとらえるデジタル位相コントラスト技 術とエックス線暗視野法の2テーマを加えた。
 全てのテーマを編集後記に記すが,2007年4月号“その2”の5テーマは以下の通りである。
 「乳ガン早期診断を目指す新エックス線画像開発」「16列CTとLSO PETからなる診断システムの相乗効果」
     「超音波3次元撮像・画像表示技術の進歩」「消化器内視鏡の変遷と最新の技術動向」「血管造影技術の動向」
 特集“その1”,“その2”を通じ,CT,位相コントラストと乳ガン早期診断システム(エックス線暗視野法),フラットパネルセンサ(Flat panel detector:以下FPD),CRはX線を使用する。加えて,超音波,及び磁気の情報を使う技術が,主として物体の形を表現する形態的な画像表現を目 的としている。これに対してPETやガンマカメラは,RIを人体に投与し,これの分布を画像化する。臓器の代謝や機能を診断出来ることが大きな特徴であ る。

“医用診断技術の動向”特集“その1”,“その2”を通してみたとき,改めて医療分野の技術は非破壊検査と関連が深いことがわかる。この企画で医用診断技術のある程度まとまった技術資料をまとめることが出来たのではとの感想を持つことが出来た。
 ここに,快く執筆を引き受けていただいた各技術分野のトップに位置する先生方に御礼を申し上げるとともに,この企画が非破壊検査の新たな発展へのきっかけになることを望むものである。

*(特集企画担当 藤井正司)

 

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